三菱の零式艦上戦闘機、通称「ゼロ戦」。
まあ、あまりにも有名なので名前くらいは知ってると思うけど。
「宇宙戦艦ヤマト」でもこれをもとにした「コスモ・ゼロ」ってのが出てくるし
国語辞典にも載るほどだし
このゼロ戦、おそらくは国産機で一番、多くの型が存在したと思うんだけど、
そのせいで「幻の型」もあったりする。
「零式艦上戦闘機五十一型」。
一番最初の型「一一型」と「二十一型」(下一桁がエンジンを現している)のエンジンを
五十二型の頭に乗っけたもの、ということになるんだけど、
おそらく現地改修型なのではなかろうか。
二十一型のエンジンは栄12型、月光や隼でも使われていて、
どこかにエンジンだけが転がってて、それを流用した、
というのがホンとのところなんじゃないかと。
あと、これは実記は存在しないであろう「デマ」なんだけど、
「水冷エンジン搭載ゼロ戦」という噂があったらしい。
当時の米軍パイロットの間でささやかれていたとのことなんだけど、
開戦当初はゼロ戦は圧倒的強さで、
「ゼロに遭ったらまず逃げろ」と言われたほどで、
そのさなか、さらに強い水冷エンジンのゼロ戦
(水冷エンジンは空冷エンジンに比べて空気抵抗を減らせるために同じ馬力でも
速度が出る)
が出現した、という噂になったらしい。
もちろん、三菱、中島(ともにゼロ戦の生産会社)で
そんなものを作った記録は無いのだけど、
作ったとしたらどんなものだったのだろう?
重心が変わるし難しいんだろうなぁ。。。
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