
カボチャ、それは厳しい冬を乗り越えるために必要不可欠な
山間部農民の穀物であり
保存性に優れた野菜である。
日本では一般に、カボチャは穀物ではなく野菜と定義されているが、
そもそも穀物とは高カロリーで主食となる物を指す。
カボチャが穀物ではなく野菜だなどと言うのは
食料に恵まれた平野部に住む町の人間の言い草なのだ。
拙者の住む北国の山奥では米が取れるようになったのは昭和に入ってからで、
明治、大正と一部の太平洋側の地域ぐらいでしか
獲れない物だったので
冬場はカボチャは絶対必需品だったのだ。
カボチャはジャガイモと比べても腐りにくく
痩せた土地でも良く育ち、栄養価も高く
我らの生活を支えてきた功労者であった。
それを・・・それを!!!
食べもしないのに化け物のかぶり物にし
あまつさえ南蛮渡来の催し物に饗するとはなにごとか!!
見よ、今、カボチャたちの叫びが聞こえるようではないか!!!
